日常の中の旅とヨガ 1

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中山道・柏原宿へ

2025.11.19

 伊吹山で初冠雪が見られたことが、NHKのニュースでも取り上げられたこの日。初めて柏原宿を訪れました。JR東海道本線柏原(かしわばら)駅のあたりを中心に、江戸時代には中山道の柏原宿としてにぎわっていたところだそうです。中山道の中でも大規模な宿場町で、344軒の家があったと伝えられています。
 京から江戸へ向かう途中、近江(おうみ)の国の中でも美濃(みの)の国との境に位置し、関ヶ原にも続く場所として知られています。

柏原宿歴史館へ

 江戸時代の宿場の面影を伝える建造物が残っている街並み。その保全に努めるとともに、江戸時代の宿場の資料を公開しているところです。建物自体は、大正6年に建てられたもので、階段を上るとタイムスリップしたような気分になります。

階段を上ると・・・

 観光地に来る。歩く。建物に入る。階段を上る。

ヨガをする前は、これらの行為を何となく行っていた気がします。しかも、一人ではなく、誰かとたわいもないことを話しながら。

ヨガを伝える立場になった今。

今日は団体で来たはずなのに、いつの間にか私は一人。一歩一歩階段を踏みしめながら、沈黙の中で今この時を楽しんでいる自分に気づきます。その静けさの中に、江戸時代に活気づいていたこの街のエネルギーを感じることができます。そして何か温かいものに包まれるような感覚・・・

福助さんと出会う

福助さん大集合!

 大きな頭と福耳。裃を着て正座してお客様をお迎えする福助さん。

ここ柏原宿は、福助さんの有力なルーツの一つだそうです。いつも扇子を手放さず、お客様を丁寧にお迎えするその姿が、商売の鏡として飾られるようになったという。

二階の部屋では、たくさんの福助さんが出迎えてくれます。一人ひとりお顔も着物も違っていて、思わず見入ってしまいました。

歴史館のパンフレットより

【歴史館の常設展:福助さん大集合】

江戸時代の文化文政期(1804~30)頃に誕生したと考えられている福助さん。伊吹艾本舗「亀谷左京」の番頭だった福助さんがそのモデルだと言われています。柏原宿歴史博物館では、その収集に努め、現在205点の福助人形が常設展として、建物の2階で出迎えてくれます。

お客様をお迎えする心

ヨガ講師として

福助さんとの出会いを通して、生徒さんをお迎えする前の時間の大切さを再確認できた今日。

早めに準備を始めて、ヨガをする場所をよいエネルギーで満たすことの大切さ。クラスの内容や手順ばかりに気をとられるのではなく、来ていただいたときに、心地よいリラックスできるところだなと感じてもらえるように。「おうちに帰ったような温かいヨガクラス」をつくっていこうと改めて心に誓いました。

それは、オンラインであっても同じこと。ヨガ講師を始めたころは、やっぱりオンラインではうまく伝わらないし、生徒さんの様子もよく見えないし・・・と思ったことが何度もありました。でも、遠く離れた場所から参加してくださる生徒さんが多いことがわかるにつれ、自分の意識にも変化が。

「画面越しだからこそ、できることがある」「機械やIT?が苦手なんて言ってられない」と今は思っています。

商売の鏡…!

フリーランスになって悩むことの1つが金額設定。歴史館のパンフレットに、こんな文章を見つけました。

福助さんは、店の家訓を守る正直者で、いつも裃を着け、扇を手放さず、道行く旅人に手招きして艾をすすめ、商売が繁盛したといいます。福助さんが亡くなると、大小の商いに関係なく丁寧に対応する福助さんの姿は商売の鏡であるとして、大きな福助像を店舗にしつらえました。

今日、柏原宿を旅して・・・

なんだか気持ちがおおらかになったような気がします。お金のことで悩むこと、わからないことがこれからもきっとあるにちがいない。でも、福助さんのように「服装や姿勢をととのえ」「大小に関係なく」「ていねいに」やればいい。

もう一つ気づいたのは・・・。「手招きして艾をすすめる」とは、お店の商品への自信があるからこそできること。私も、日々自分のヨガクラスをブラッシュアップすることで、その自信を高めていきたいと思った今日の1日旅でした。

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